豊増 一雄。 豊増一雄展

有田、陶房七〇八・豊増一雄。 Toyomasu Kazuo.

一雄 豊増

豊増一雄はこれからが旬である。 新品の楽器が、徐々に演奏家の体に馴染み、硬かった音色がほぐれ、弱音も強音も良く伸びて美しく鳴るようになる、そのように、窯もまた、窯焚きを繰り返すにしたがって成長し、強い火も弱い火もよく行き渡って、美しく焼けるようになる、と。

今展のために4、5回、窯焼きをしたという豊増さん。

有田、陶房七〇八・豊増一雄。 Toyomasu Kazuo.

一雄 豊増

造形自体に大きな変化はないのだが、まるで螺旋を一回りしたかのように、全体的にあの「艶」や「発色」が、巧拙のレベルを脱して深みを増している。

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この乱流に流れ込んだ日中韓の様々な支流を辿り、新たな美を発見することから豊増作品は生まれてくる。

味わい深い器250点 豊増一雄さん作陶展、うつわギャラリー唐津・草伝社|まちの話題|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

一雄 豊増

「淡い発色から鮮明な感じまで、焼きの幅が広く出せた」と手応えを話す。 さて、そんな作家の新作は、再び初期伊万里 ? の肌合いの染付と、刻花や鎬で装飾した白瓷である。

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今年の10月には野村美術館で個展を控えていると聞く。 そんな原理主義者の一人である豊増一雄は、もっぱら日本磁器の生成期を「温ねる」。

豊増一雄展

一雄 豊増

それは、伝世品を鑑賞するだけの温故知新ではなく、近年発展著しい文献学的、地質学的、化学的、考古学的な研究成果を参照しながら「故きを温ね」「新しきを知る」こと、すなわち古陶磁の新鮮な解釈である。 原理主義という言葉は評判が悪いが、ここでは原理原則にしがみつくという意味ではなく、陶芸界では馴染みの「写し」という方法論に対抗して、外見は二の次だという意味である。

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展覧会数が右肩上がりに増加しているのも当然であろう。 青瓷の「青」とは何であったのか。

味わい深い器250点 豊増一雄さん作陶展、うつわギャラリー唐津・草伝社|まちの話題|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

一雄 豊増

また、コロナ禍で同ギャラリーでの展覧会は約3カ月ぶり。 豊増作品に親しんだ者なら見慣れている蓮弁の刻花や鎬も、微妙な違いではあるが、新たな鋭さと勢いを帯びている。 当時、初期伊万里のとろりとした肌合いを目指したという白瓷と染付の器は、新窯を反映してか、文字通り「初期」の清新さと生硬さが入り交じったものであった。

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1994年、豊増さんは開窯。

味わい深い器250点 豊増一雄さん作陶展、うつわギャラリー唐津・草伝社|まちの話題|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

一雄 豊増

装飾は豊増青瓷とどのような関係にあるのか。 「白瓷菊割皿(はくじきくわりざら)」などは口縁のゆがみを特長の一つとして捉えるなど、窯の火が作り出す偶然の美も追い求める。

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大作の壺(つぼ)から煎茶や中国茶の道具、日用食器まで味わい深い瓷器=じき=(磁器)約250点を展示している。

豊増一雄展

一雄 豊増

伝統陶芸の作家が古陶磁(数百年経った伝世品)の見かけを写そうとするのに対して、原理主義者は古陶磁の原理を見極め、それに沿って一から新しく(未知なる数百年前の新品として)作る。 店主の原和志さんは通常より展示間隔を広めにするなど対策を取っていた。

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皆様にお会いできる事を楽しみにしております。

有田、陶房七〇八・豊増一雄。 Toyomasu Kazuo.

一雄 豊増

豊増一雄展

一雄 豊増

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